コンタクトレンズのリスクについて

コンタクトレンズ装用には、リスクがあることを知っていますか?


コンタクトレンズは高度管理医療機器です。大切な眼に直接つけるものだけに

必ず眼科医の検査・処方を受けてからお求めください。

大切な瞳のために、守ってほしいことがあります。 眼に直接つけるコンタクトレンズのリスクについて

瞳に大切な酸素が不足すると大変!

酸素を通しにくいコンタクトレンズによって、眼の酸素不足が長期間つづくと、角膜の透明性を保つ働きをしている角膜内皮細胞(角膜の一番内側の細胞)が減少する恐れがあります。

酸素不足による角膜内皮細胞への影響

角膜内皮細胞は一度減少すると再生されません。さらに、不足した酸素を血液から取り込もうと、本来、血管のない黒目に血管が侵入してくることもあります。

裸眼の状態(コンタクトレンズ未使用者) 

①裸眼の状態

どの細胞もほぼ同じ大きさで、整然と並んでいます。

酸素透過性の低いレンズ5年使用者

②低酸素透過性レンズ使用 内皮

細胞数が減少し、細胞の大きさにバラツキが見られます。

呼吸している瞳のために

決めれられた装用時間・期間を正しく守りましょう。

コンタクトレンズは種類によって、装用時間、期間が決まっています。
装用時間・期間を超えてのレンズ使用は、眼にダメージを与えるので正しい装用方法を守りましょう。

※高酸素透過性のレンズを使用することで、角膜の生理機能を保持したり、雑菌の接着を防ぐという効果があるわけではありません。

レンズの汚れが、眼にダメージを与える!

レンズ汚れの主な原因は、涙液中のタンパク質や脂肪、カルシウムなどです。

こうした汚れをそのままにしておくと、深刻な眼の病気の原因にもなります。

ハードレンズの汚れ

③ハードレンズの汚れ

しっかりケアをしないと、レンズが白く濁ったり、タンパク質などが、とれない汚れとして蓄積され、視力低下にもつながります。

ソフトレンズの汚れ

④ソフトレンズの汚れ

レンズ自体に水分を含むソフトレンズは汚れやすく、表面についた汚れがレンズの中まで入り込んでしまいます。

ハードレンズのキズ

⑤ハードレンズのキズ

洗浄中やレンズを落とすなどして、ついてしまったキズには、汚れが付着しやすくなり、眼の障害へつながることがあります。

清潔・快適に使うために

面倒がらずに毎日しっかり、お手入れをしましょう。

コンタクトレンズは眼に直接つけるものなので、毎日のケアが大切です。
自分に合ったケア方法でしっかりとお手入れをしましょう。2週間交換タイプなど定期交換タイプのレンズもしっかりケアして使いましょう。

間違った使い方が、眼の病気の原因に!

レンズの汚れだけでなく、眼に合わないレンズの使用や、決められた取り扱いを守らないと、眼にキズができたり、細菌が入って、怖い眼の病気になることがあります。

角膜血管新生
かくまくけっかんしんせい

⑥角膜血管新生

慢性的な角膜の酸素不足により、もともと血管のない角膜に血管が侵入した例です。

角膜上皮剥離
かくまくじょうひはくり

⑦角膜上皮剥離

酸素不足やレンズ汚れなどにより、角膜表面に点状のキズ(緑色の点状部分)ができた例です。

巨大乳頭結膜炎
きょだいにゅうとうけつまくえん

⑧巨大乳頭結膜炎

レンズ汚れ、特にタンパク質が抗原となって、上眼瞼結膜に巨大な乳頭が増殖した例です。

眼のトラブル防止のために

取り扱い方法を守り、正しく使いましょう。

人によって眼のコンディションやライフスタイルも違います。
自分に合ったコンタクトレンズを選んで、正しく使いましょう。間違ったケアも眼に悪い影響を与えます。日々、正しいケア方法でしっかりお手入れをしましょう。